転職を考えている看護師の皆さん、転職サイトの利用でお困りではないですか?
産業構造の変化や、少子高齢化による人手不足などもあり、いま転職市場が活気を帯びています。
巷では人材サービス業界の宣伝があふれ、テレビCMやネット広告などで見ない日はないと言ってもいいくらいです。
人材サービス業界のなかには、医師や看護師など、医療職種に特化したサービスを行っている業者も数多く存在します。転職先を見つける有力な情報源として、すでに利用している方も多いのではないでしょうか。
筆者は元病院人事として、看護師専門の人材紹介会社から多くの看護師を中途採用していました。
本記事では、看護師が転職サイトを利用する場合のメリットやデメリット、注意点などについて解説したいと思います。
看護師は転職サイトを利用すべきか?
拭えない転職サイトに対する不安感
- 看護師転職サイトは利用しない方がいい?
- 看護師転職サイトってたくさんあるけど、実際どこがいいの?
このような悩みを持つ方も少なくないのではないでしょうか。それだけ転職に関する情報が世にあふれているのです。
冒頭でも触れたとおり、看護師専門の転職サイトは複数存在しています。
その分転職経験者からの生の声やネットでの様々な意見を聞いて、実際転職サイトは利用しても大丈夫なのか、利用するならどこのサイトがいいのか、など判断に迷うのも無理はないでしょう。
転職サイトに対する不安として多いのが、
- 「エージェント担当者からの連絡がしつこい…」
- 「希望してない病院への転職を勧められそう…」
などといった声です。
転職サイトを利用すべき2つの理由

実際、転職サイトは使わない方がいいのでしょうか?
結論から先に言うと、転職で悩む多くの看護師にとって転職サイトは、積極的に利用すべき転職ツールだと考えられます。
その理由を2つ紹介します。
理由①:転職活動は「情報戦」
看護師が転職サイトを利用すべき1つ目の理由は、転職活動がまさしく「情報戦」だからです。
転職サイトは、他の転職経路(直接応募、ハローワークなど)にはない以下の強みを持っています。
- 圧倒的な情報量を有していること
- 手厚いサポート体制を有していること
転職を希望する看護師にとっては、転職サイトから得られる情報とサポートをいかに活用して、自分が本当に望んでいる職場を探していけるか。これが転職活動を有利に進めるポイントになります。
要は、「使い方次第」、ということです。
後ほど他の転職経路と比較して、転職サイトを利用するメリットや注意点について解説したいと思います。
理由②:医療機関側も必須の採用ツール
2つ目の理由は、看護師を中途採用したい医療機関側にとっても人材紹介会社、つまり転職サイトはなくてはならない採用ツールだからです。
看護師不足の医療機関は、転職サイトを運営する複数の人材紹介会社と契約し、広く募集をかけながら、日々、不足した人数分の補充に四苦八苦しています。
つまり、求人側にとっても求職者側にとっても転職サイトの存在によってwin-winの関係が成立しているとも言えるのです。
求人側からも期待されているツールなのですから、使わない手はないでしょう。
転職サイトも使い方次第で強力な味方になります。信頼できるサポートを受けたい方は、まず評判の良いサービスから利用を始めてみることをおすすめします。
以下の記事で、主要転職サイトの比較紹介をしていますので、是非ご参考ください。

看護師は転職サイトをどれくらい利用しているか?

それでは実際、看護師が転職する際、どれくらい転職サイトを利用しているのでしょうか。
公益社団法人全日本病院協会が発表した「雇用における人材紹介会社に関するアンケート―調査報告―」(2020年10月1日)から、看護師が就職する際の経路について調べてみました。
この調査によると、看護師が就職する手段の第1位は「直接応募」となっています。その割合は就職者の32.6%と、全体の約3分の1が直接志望の医療機関等に応募して就職していることがわかります。
そして、就職する手段の第2位が紹介会社(転職サイト)となっています。転職サイト経由で就職している看護師は、就職者全体の約4分の1(24.8%)を占めているようです。
- 1位 直接応募(説明会・広告・HP) 32.6%
- 2位 紹介会社 24.8%
- 3位 ハローワーク 10.3%
- 4位 知人紹介 7.1%
- 5位 ナースバンク 2.4%
※全体5,322名
出典:公益社団法人全日本病院協会ホームページより
2020年度「雇用における人材紹介会社に関するアンケート」 調査結果詳細 (ajha.or.jp)
医療機関は人材紹介会社をどれくらい利用しているか?

それでは反対に、医療機関側はどれくらい人材紹介会社を利用して看護師を採用しているのでしょうか。
公益社団法人全日本病院協会が2020年5月に実施した、「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査(有効回答数328病院)から、医療機関側の人材紹介会社の利用状況を確認したいと思います。
人材紹介会社利用率(医療機関)
ここでは、医療機関による人材紹介会社の利用率についてみていきたいと思います。
医師や看護師、薬剤師や検査技師などのように、医療機関で人材不足に陥りがちな職種を補充するために、人材紹介会社を頼るケースは非常に多いです。
このアンケート調査によると、職種に関わらず人材紹介会社を利用した医療機関の割合は73.5%にもなります。
しかし、それに対し、看護師の採用に人材紹介会社を利用した割合はそれをさらに上回る77.6%にも上ります。実に、全職種で利用した割合より4.1ポイントも高い利用率になっています。
ちなみに看護師は、全職種のなかで人材紹介会社利用率がダントツ1位でした。
参考までに、人材紹介会社利用率上位の3職種を紹介しておきます。
- 1位 看護師 77.6%
- 2位 医師 38.2%
- 3位 看護補助者 29.5%
出典:公益社団法人全日本病院協会ホームページより
02_20201006_病院における人材紹介手数料調査
平均手数料(医療機関)
次に気になるのは、人材紹介会社に支払う手数料についてです。
医療機関が転職サイト経由で人材を獲得した場合、転職サイトを運営する人材紹介会社に手数料を支払うことが契約で定められます。医療機関にとって、実はこれがバカにならないのです。
このアンケート調査によると、医療機関が支払う手数料が高い職種第1位は、やはり医師になります。医師1人の採用に支払う金額は、平均で実に351.7万円にも上ります。
医師の次に手数料が高い職種が看護師です。看護師1人の採用で医療機関は平均76.0万円の手数料を支払うという調査結果となっています。
参考までに、紹介会社利用率上位3職種の平均手数料を紹介しておきます。
- 看護師 76.0万円
- 医師 351.7万円
- 看護補助者 43.3万円
出典:公益社団法人全日本病院協会ホームページより
02_20201006_病院における人材紹介手数料調査
1年以内離職率
最後に念のため、医療機関が転職サイト経由で採用した人材が1年以内にどれくらい離職したのかについて確認したいと思います。
このアンケート調査によると、転職サイト経由で採用した看護師の20.3%、つまり5人に1人が1年以内に退職している結果となっています。
参考までに、紹介会社利用率上位3職種の1年以内離職率を紹介しておきます。ちなみに、紹介会社利用率トップの3職種のうち、看護補助者については33.5%、実に3人に1人が1年以内に退職していることがわかります。
- 看護師 20.3%
- 医師 15.8%
- 看護補助者 33.5%
出典:公益社団法人全日本病院協会ホームページより
02_20201006_病院における人材紹介手数料調査
こちらの記事では、看護師が絶対に避けるべきNG職場の特徴を解説しています。併せてご参考ください。
転職経路別に解説!メリットとデメリット

これまで、看護師からみた転職サイトの利用状況と、医療機関からみた転職サイトの利用状況について、資料を基に解説してきました。
この結果からも、現在の看護師の転職市場においては、求人側にとっても求職者側にとっても、そもそも転職サイトの利用自体が必要不可欠であることがお分かりいただけたかと思います。
それでは、求職者である看護師にとって転職サイトの利用には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
以下の一覧表で、
- 情報量
- スピード感
- サポート体制
- 採用側コスト
の4項目に関し、転職経路ごとにメリットとデメリットにどのような違いがあるのかまとめてみました。
➊情報量 | ➋スピード感 | ➌サポート体制 | ❹採用側コスト | |
1. | 直接応募× | 〇 | × | 〇 |
(人材紹介会社) | 2.転職サイト◎ | × | ◎~ | 〇× |
3.ハローワーク | △ | × | △ | 〇 |
4.知人紹介 | × | 〇 | × | 〇 |
5.ナースバンク | △ | × | 〇 | 〇 |
以下、転職経路別のメリットとデメリットを挙げていきたいと思います。
転職経路1:直接応募のメリット・デメリット
まず、新規就職経路が32.6%で最も割合の高い「直接応募」のメリットとデメリットを解説します。
直接応募のメリット
- 他の転職経路に比べ、主体性を持って就業先を決められる。
- 直接、希望の医療機関とやり取りするため、うまく進めば早期の就業が可能。
直接応募のデメリット
- 幅広く情報を入手することが難しく、リサーチの効率が悪い。
- 他者からのサポートがないため、キャリアの視野が広がらず、自身の市場価値も不明な状態で面接の段取りも全て自分で行う必要がある。
- 就業しながらの転職活動の場合、時間の制約が生じることに注意が必要。
以下の記事では、直接応募を成功させるための方策について詳しく解説しています。併せてご参考ください。
転職経路2:転職サイト(人材紹介会社)のメリット・デメリット
次に、新規就職経路が24.8%で2番目に多かった転職サイト経由のメリットとデメリットを解説します。
転職サイトのメリット
- 他の経路に比べ、圧倒的に情報量が多い。
- 担当サポートがつくため、自身の経験や希望条件から、ふさわしい医療機関を見つけてくれる。
- 一般的には、面接の段取りや条件交渉も担当者からしてくれる。
転職サイトのデメリット
- サポート担当者の能力にバラツキがあることや、担当者との相性が悪いとストレスになる可能性もある。
- 自分の希望とは異なる候補先の紹介がある可能性も。自分の意志をしっかり持ちながら就職活動を行うこと、最終決定は自分で責任を持つことが大事。
- 採用側にコスト(看護師1人当たり76.0万円)がかかるというハードルがあることも、認識しておく必要がある。
転職経路3:ハローワークのメリット・デメリット
新規就職経路の割合が3番目(10.3%)だった、ハローワーク経由のメリットとデメリットです。
ハローワークのメリット
- 他の経路に比べ、地域の求人情報がまとめて得られる。
- ハローワークの担当者によるサポートがあり、自身の経験や希望条件から、求人中の医療機関を見つけてくれる。
- 自分でインターネットで検索することも可能。
ハローワークのデメリット
- 求人情報が地域の医療機関に限られるため、転職サイトよりも情報の幅も量も少なくなる。
- 面接の段取や条件交渉は自分で行う必要があるため、転職サイトよりも手間がかかる。
転職経路4:知人紹介のメリット・デメリット
新規就職経路の割合が4番目(7.1%)だった、知人紹介のメリットとデメリットです。
知人紹介のメリット
- 他の経路に比べ、知人の生の情報が得られることにより、候補先のリアルな雰囲気や職場環境がわかる。
- 知人を介しているため、職場の雰囲気になじみやすい。
知人紹介のデメリット
- 選択肢が狭く、幅広く就業先が選べない。
- 就業後の条件があいまいになる可能性があるため、事前に条件確認を怠らないことが大事。
- 知人を介しているため、知人や就業先への気遣いなど、精神的な配慮が必要。
転職経路5:ナースセンター(ナースバンク)のメリット・デメリット
最後は、新規就職経路割合が5番目(2.4%)だったナースセンター(ナースバンク)経由のメリットとデメリットです。
ナースセンターのメリット
- 他の経路に比べ、信頼性の高い情報がまとめて得られる。
- 都道府県の看護協会が運営しているため、看護師としてのキャリアのサポートを幅広く受けることができる。
- 看護専門担当者によるサポートがあり、自身の経験や希望条件から、ふさわしい医療機関が見つけられる。
- 自分でもインターネットから検索をかけて直接希望先に連絡を取ることもできる。
ナースセンターのデメリット
- 転職サイトに比べ情報量が限られる。
- ハローワークと同様、面接の段取や条件交渉は自分で行う必要があるため、転職サイトより手間がかかる。
転職をやめたほうがいい人の特徴とは?
転職サイトで求人情報を眺めていくうちに、このように考えてしまう方も多いです。
- 新しい環境になじめるか…
- 今より条件が悪くならないか…
- やっぱり後悔しないか…
転職のよくある3つの不安です。
転職はキャリアを切り開くための有効な手段になることもありますが、必ずしも全ての人にとって最適な選択になるとは限りません。
以下に当てはまりそうな人は、転職を急がず現職での経験やスキルを積んでいく方が望ましいかもしれません。
入職後1年未満の人
業務に慣れる前に転職してしまうと、「すぐ辞める人」という印象を持たれやすく、次の採用に不利になる可能性があります。
具体的な不満や改善点を整理できていない人
「なんとなく合わない…」、「疲れたから…」といった漠然とした理由だけで退職してしまうと、転職先でも同じ悩みを繰り返してしまう可能性があります。
以下の記事では、「転職したばかりだけど辞めたい…」と悩む看護師に向けて、後悔しないための方策について解説しています。是非ご参考ください。
キャリアの方向性が定まっていない人
目指す診療科や自身が求めるライフスタイルに合った働き方を考えずに動くと、せっかくの転職がミスマッチにつながりやすくなります。
自分の本当の居場所を見つけるために必要な考え方について、以下の記事で紹介していますので、是非お読みください。
一時的な人間関係の不満が理由の人
人間関係は、転職しないでも内部異動や上司の交代で改善することもあります。すぐに転職と結びつける前に、改善の可能性を探ることも大切です。
異動か転職か、身の振り方に悩む看護師に向けて考え方のポイントを以下の記事で解説しています。併せてご参考ください。
採用側の本音は?

これまでみてきたとおり、転職経路にはそれぞれ一長一短があります。就業先を決める看護師にとっても悩ましいところだと思います。
しかし、採用側に目を向けてみるとどうでしょうか。
医療機関の採用側が、人材紹介会社を利用して看護師を獲得することについて、どのような本音を抱えているのかみていきたいと思います。
人材紹介会社なしには病棟運営は困難
人材紹介会社は必要不可欠な存在
筆者が医療機関で勤務していた当時、採用担当者として感じていたのは、人材紹介会社(転職サイト)は、コストはかかるものの病院にとっては必要不可欠な存在であり、言葉を選ばず言うと、病院にとって「必要悪」な存在でした。
都市部の中規模病院で採用担当をしていた際には、常に看護師不足を抱えていました。ですので、ほぼ毎日、複数の人材紹介会社の担当者と看護師の求人に関してやり取りしている状況でした。
既卒採用の7~8割が人材紹介会社経由のときも
いま考えると、既卒で採用した看護師の7~8割が人材紹介会社からの紹介によるものだったと記憶しています。それほど、医療機関にとって人材紹介会社は不可欠なものだったのです。
はっきり言って、人材紹介会社がなければ看護師の補充が到底間に合わず、病棟運営は維持できなかったと言っていいでしょう。本当に人材紹介会社を利用せざるを得ない状況に陥っていました。
採用コストの増大で経営にも負の影響が
増え続ける採用コスト
確かに採用コストは高いです。
前掲の資料では、紹介会社に支払う手数料について看護師1人当たり76万円と紹介しましたが、筆者の個人的な感覚では看護師1人当たり100万円の手数料を覚悟しながら、採用活動を行っていました。
一般的に、紹介手数料の金額は以下の式で計算されます。
人材紹介手数料=採用する看護師の想定年収×約20~30%※
※医療機関と人材紹介会社の契約による
既卒から数年の看護師経験者が病棟で働く場合、都市部においては大体500万円くらいの年収が想定されます。
500万円の想定年収に20%をかけた100万円が、看護師1人の採用にかかるコストとして覚悟をしていたわけです。
候補者の相対評価に影響を与える可能性も
転職サイトのデメリットとして、「採用側にコストがかかることがハードルになる」ということを前述しました。
例えば、能力や人柄、その他の条件が同程度の看護師AさんとBさんが応募してきたときのことを考えてみましょう。
「人材紹介会社経由の候補者Aさん」と、「直接応募の候補者Bさん」がいたとすると、直接応募の候補者Bさんが採用される可能性が高くなってしまうのも仕方のないことです。
採用コストの増大は、医療機関の経営に大きな負の影響を与えるからです。
国による人材紹介会社の認定制度開始
こうした影響もあってか、2021年から厚生労働省が「医療・介護・保育分野における適正な有料職業紹介事業者の認定制度」というものを始めました。
この制度は、適正と判断された人材紹介会社を国が認定し、認定した人材紹介会社を一覧表にして「見える化」することで、医療機関や求職者が適正な紹介会社を選定しやすくするものです。
適正な事業者と判断されるには、求職者にお祝い金を支給しないことや転職を過度に助長するような不適切な広告表現をしないこと、医療機関に対しては手数料を職種別に公表していることなどが必要とされています。
この制度によって、求人側にも求職者側にも紹介会社が選びやすく、転職活動におけるマッチングの質を向上させる環境が整ったと言えます。
参考:厚生労働省ホームページより 医療・介護・保育分野における適正な有料職業紹介事業者の認定制度
施設基準維持が経営の至上命題
莫大なコストをかけてでも看護師集めに奔走
看護師等のマッチングに関するこうした適正化の動きは、已むに已まれぬ昨今の医療業界の事情も反映しています。
紹介会社に頼らず病院自力で欠員補充を賄えることができるのは、一部のブランド病院やワークライフバランスが確保されたスタッフファーストの病院などごく限られた病院だけなのかも知れません。
それ以外の大部分の医療機関は、毎年莫大なコストをかけて看護師の確保に奔走している状況なのです。筆者の経験でも、看護師の紹介に年間1千万~2千万円のコストをかけた年もありました。医療機関によってはそれ以上のところも少なくないと思います。
施設基準維持で億単位の損失回避
それでは、なぜそこまでしなければならないのでしょうか。
それは、人員確保による看護師の過重労働防止や医療安全の確保のためでもありますが、それと並んで重要なことに、施設基準の維持があるからです。
病院では、病棟ごとに入院基本料を届出しています。入院基本料とは、例えば患者7人に対して看護師を1人以上配置するなど、あらかじめ看護師の配置基準を定めて地方厚生局に届出し、それに応じた診療報酬を得る仕組みとなっています。
看護師の退職が続き、もし届出している配置基準が維持できない場合、病院によっては億単位の損失が発生する可能性もあります。病院にとって看護師の確保は、経営上の至上命題と言っても大げさではないのです。
まとめ

本記事では、看護師が転職サイトを利用する場合のメリットとデメリット、注意点などについて解説してきました。
最後に、本記事の内容を簡単にまとめたいと思います。
- 転職活動は情報戦。転職サイトは医療機関側も必須の採用ツールであるため積極的に活用を。
- 転職サイト経由で就職している看護師は、就職者全体の約4分の1を占める。
- 看護師の採用に人材紹介会社を利用した医療機関の割合は77.6%。
- 転職サイト経由で採用した看護師の5人に1人が1年以内に退職。
- 転職サイトのメリットは圧倒的な情報量の多さと充実したサポート体制。デメリットはサポート担当者の質のバラツキや相性の問題があること。
- 採用側にとって人材紹介会社は必要不可欠な存在だが、採用コストの増大で経営に負の影響も。
転職サイトは、使い方によって看護師側にも医療機関側にも双方にメリットとデメリットを与えます。当然、その他の転職経路にも良し悪しがあります。
転職活動の方法を決めるポイントは、時間的な制約、キャリアの方向性、自身の性格などを勘案して、転職経路それぞれのメリットをうまく使い合わせながら、自分に最善な方法で進めることだと言えるでしょう。
最後に、代表的な看護師転職サイト3選を紹介します。
- 看護roo!:安心感を重視する人におすすめ
- ナース専科:マイペースを重視する人におすすめ
- レバウェル看護:条件にこだわりたい人におすすめ
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